今回は、サンプラーを変更したらどのような変化があるかを解説します。
ナンプラー?
それ、タイの魚醤
サンプラーは、AIがノイズ処理する際のアルゴリズム(計算方法)のことで、
サンプラーにより、計算方法が異なることから出力される画像も異なります。
文章で書きだすことができないので、画像を見てもらったほうが手っ取り早いです。
なお、2023年8月5日時点でのNovelAIで提供されているサンプラーは以下の通りです。
- DPM++2M
- Euler Ancestral
- Euler
- DPM2
- DPM++2S Ancestral
- DPM++ SDE
- DPM Fast
- DDIM
どのサンプラーを使用すればよいかの参考になれば幸いです。
DPM++2M
DPM++2Mを基準として、下のような画像を生成しました。
ステップは28、正確度は11、出力サイズは512×768です。
Euler Ancestral
Euler Ancestralだと、DPM++2Mと比較すると
- 頬の赤さが強くない
- 画質の粗さが目立ちにくい
- 基準と異なった構図になる
といった結果となります。
Euler
基準とほぼ変わらない構図です。
強いて違いを見つけるとすれば眉間の髪の毛の跳ね方ぐらいでしょうか。
DPM2
基準と比較すると、
- 頬の赤みが強く出る
- 鼻の表現が独特
- 全体的に荒々しい
といった印象を受けます。
DPM++2S Ancestral
基準と比較すると、
- 背景の海の輝きが少ない
- おでこ狭くない?
といった印象を受けます。
DPM++ SDE
基準と比較すると、
- 海の輝きが少ない
- ポロシャツピッチリ?
- 目が少々荒っぽい
といった印象を受けます。
DPM Fast
サンプラーの中で強い個性が出ている印象です。
かなり独特な画風に仕上がりますので、
使い方次第なところだと感じます。
海外のアニメっぽいかな?
DDIM
基準とほぼ同じ印象です。
違いがほとんどないように見えます。
ステップ50、正確度25にしてみた
ステップ28、正確度11では違いがわかりづらかったので
今度はステップ50、正確度25に変更して、再度生成してみます。
DPM++2M
ポロシャツのしわが鮮明になったかなという印象です。
ステップを増やすと細かいところまで生成されることが良くわかります。
Euler Ancestral
ポケットに手を入れる仕草も描写されるようになりました。
あと、雲も生成されるようになりました。
惜しいのは水平線がぐにゃりと曲がってしまっているところでしょうか。
Euler
ポロシャツの襟とボタン部分の間に柄が見えるようになりました。
右の耳が海の色と混ざってしまったかな、という印象を受けます。
DPM2
ポロシャツの色が変わりましたね。
人物の線が若干太くなった印象を受けます。
DPM++2S Ancestral
人物が青くなっちゃいました。
そして砂浜も黄色が主張しすぎています。
DPM++ SDE
瞳が非対称になっており、若干の違和感があります。
ポロシャツも独特の模様になりました。
DPM Fast
だいぶ独特な画像になりました。
帽子をかぶるようになりました。
少し不気味です。
DDIM
先ほどの、DPM Fastを見た後だと、無難な印象になります。
これといって大きな変化はなさそうです。
結局どのサンプラーが良い?
NovelAIがオススメとしているのは、
- DPM++2M
- Euler Ancestral
ですが、どっちも変わりはないように感じます。
人それぞれ好みがありますので、自分なりのサンプラーを見つけるのが
良いのではないかと思います。
DPM Fastのように独特なサンプラーもありますので
プロンプトに応じてサンプラーを変えるのも面白いかもしれません。
以上です!